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軸組・筋かいの補強

筋かいは、軸組の柱と柱の間にナナメに組み込みます。
厚さ1.5㎝程度の板材を用いる筋かいを、引張り筋かい、厚さ3㎝以上の板材を用いる
場合は圧縮筋かいと呼び、使い方を区別しています。



引張りと圧縮では作用する力が異なる
  

引張り筋かいには、薄い板材をもちいますから、圧縮の力が働くと耐えきれずに
曲がって折れてしまいます。

断面の大きい圧縮筋かいでは、接合部を引き抜きに耐えるボルトや金物で堅個に
接合すれば、引張り力にも耐えられるようになります。

なんらかの外力が、筋かいの組み込まれた軸組に加わると、柱や横架材を突き上
げるような力が働きます。

この力に対して、アンカーボルトが土台の浮き上がりをふせぎます。
同時に、柱と横架材にも引き抜きの力が加わりますから、十分な金物の補強が
必要になります。

これは、筋かいそのものにも同じことがいえます。
いかに強固な筋かいを設けても、接合部が弱ければ、強い力が加わったときに
柱や横架材から外れて、役に立ちません。

架構の接合部には金物による補強が欠かせないのです。16_017_1[1] - コピー (22)画像 351